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短編小説
現在
あれから何年経ったかは分からない。多分千年以上は経っているだろう。

この空間には植物も生き物も沢山居た。多分俺の精神はこの豊かな自然のおかげで保たれた。

俺は彼等と話したくて、努力したら彼等の中の鼠と会話が出来るようになった。俺は彼等と一緒に生き、彼等を虎や竜から守った。

アイツは本当に俺にチート能力を与えたらしく、身体能力は竜より上で魔力なんて生きれば生きる程に上がるマジでチート仕様。

昔、一度自分の魔力を見て見ようと魔法を自分にかけてみたら、魔力が表示される画面に【9999999999999999999999999999…。】と終わることのない9の羅列が表示されていた。ちなみに多分この世界で強いと思われる竜ですら【9999】だ。
何これ怖い…。

俺は見なかったふりをして画面を閉じた。

それ以降は暇だからひたすら地面を掘って鉱脈を掘り当てて、ネックレスや指輪を作ったり、戦闘訓練をしたり魔法を開発したりしていた。あと可愛い鼠を助けたり、その嫁入りを手助けしたり、結婚式ではパパ鼠と号泣したりとなんだか楽しい日々を過ごしていた。

しかし、更に何百年も経つと、鼠達はいなくなった。竜も虎もいなくなった。子供が生まれずに段々と数が減っていった。多分閉鎖空間での弊害だったんだろう。

俺は一人ぼっちになってしまった。あるのは森と、自作の財宝ばかり。

寂しくなった俺は次第に寝る時間が多くなり、今は殆ど寝て過ごしている。

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あきゅろす。
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