裏小説
四
ソッとズボンと下着を引きずり落とすと、立ち上がった分身が飛び出た。
外気に触れてヒヤリとしたソコは、タラタラと先走りが流れて糸を引いていた。それを分かっているヤガーはいたたまれなくて、ギュンターの胸板に頭を擦り着けた。
「糸引いてる…気持ち良かった?」
「うっ…。」
咄嗟に閉じようとする内股を足で押さえたギュンターは、剥き出しになったソレをヤンワリ掴んで揉んだ。ソファーの肘掛けを掴んだヤガーは、体が跳ねるのを堪えて首を振る。彼の黒髪がギュンターの頬を掠った。
ギュンターは目を細めてヤガーの髪に口づけを落とすと、手に力を込めて更に動かしはじめた。
「ぁ…ぅ…んひ!」
ギュンターの大きな手に包まれたソレは先端を親指でグリグリと拡げるように押し付けられ、ぐちゃぐちゃと卑猥な水音がヤガーの耳を犯す。止めようとするようにヤガーの手がギュンターの腕を掴む。
「ん?どうした、これ嫌?じゃあこれは?」
「ちが…。」
眉を下げるヤガーを見て、ギュンターは悪戯っ子のように笑いながら手の動きを変えた。奥に有る双球を掬い上げコロコロとビー玉のように転がし、裏の筋を無骨な指がなぞる。
ヤガーは高い声を漏らしながら体を揺らす。
「ああ違うか。止めてじゃなくて、もっと?」
白々しく呟いたギュンターは手の動きを速める。その時にはヤガーは抵抗をせずに熱い顔を下に向けて、甘く重い感覚に集中するように目を閉じていた。堪えきれない歓声が、ヤガーの手で押さえた口からこぼれ落ちる。
次第にヤガーの腰が卑猥にうごめき、ブルブルと足が震え始めた。
「止め…とめ…、ひぃやぁ!」
「出る?出せよ、ヤガー。全部搾り出してあげる。」
「馬鹿…馬鹿…馬鹿…ばかぁっあっあっ!」
キュムと先を摘まれたヤガーは泣きながら体を捻り、白濁をギュンターの手の中に放出した。ギュンターが受け取れなかった飛沫がヤガーの頬に飛んだ。
慣れない快楽に息を荒くしたヤガーを慰めるように撫でていたギュンターは、脱力した彼を抱き上げると、自分の方を向かせて跨がらせた。
「良かった?」
「…ばか。」
脱力したヤガーを抱き留めたギュンターは、顔を上に向かせて瞳を潤す涙を舐めた。
顔を歪めて罵るヤガーだが、ギュンターはこんなに甘い馬鹿なら何度でも言って欲しいと思った。
普段は澄ました顔が唾液や涙で淫猥に汚れ、自分に全てを委ねている様を見て、ギュンターの独占欲が満たされる。
「なあヤガー?俺も…。」
ヤガーの足の間に熱い塊が押し付けられる。何だか切なくて泣きそうになりながら、ヤガーは頷いた。
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