裏小説
ニ
「で?毎日一人Hしすぎで倒れちゃったの貴方?」
コクンと頷くと、菖蒲さんに呆れたように溜息をつかれました。
菖蒲さんは保健室のお医者さんで、とても優しい女の人です。
「こんな子供に手を出す伯父さんも伯父さんだけど、あんたもあんただよ…。気絶するまでナニ掻いてんじゃないわよ。」
ブツブツ呟きながらお酒を飲む菖蒲。
「ご…ごめんなさい…。」
「あらあら、泣かないで別に怒ってないから…。でも、こう何度も倒れられると大変なのよね。」
そう言った菖蒲さんは僕に近付いてきました。
「よし!あんた伯父さんに抱かれちゃいなさい!」
「エェェェ!?」
「さっきあれ程伯父さん伯父さん言ってるんだから嫌とは言わせないわよ。」
「でも…、恥ずかしい…。」
「男の子でしょ、根性出しなさい!」
パシン
「キャン!」
菖蒲さんにお尻を叩かれて悲鳴を上げちゃいました。
そして夜がきました。
僕が布団の中で寝ていると、人が床を歩く音がしましす。
伯父さんだ!
僕は布団の中で寝たふりをしながら鼓動を跳ね上げました。今日伯父さんとHするんだと思うと、僕は不安になりました…。いやらしい僕を伯父さんは嫌わないでしょうか?
伯父さんは僕の部屋の中に入ってくると、そっと僕の枕元に座り込みました。
伯父さんは僕の顔を撫でて眠っている事を確認すると、僕の顔の横に手を置いて顔を近付けてきました。
伯父さんの熱い息が僕の唇に触れる瞬間…。
僕は意を決して目を開けました。
「伯父さん…。」
「裕也!?起きてたのか!」
伯父さんは驚き後ずさりと、立ち上がり部屋から立ち去ろうとしました。
「伯父さん行かないで!」
「うおっ!?」
僕は思わず伯父さんの腰にしがみついてタックルをしていました。揉みくちゃになる伯父さんと僕は、布団の上に倒れ込みました。
「伯父さん…?」
伯父さんはぐったりと横たわると両手で顔を覆って動かなくなりました。指の間から覗く顔は蒼白です。
「すまない…。嫌だっただろ…?」
伯父さんは震える声で呟きました。その声が泣きそうで僕は仰向けの伯父さんに抱き着きました。
「僕…嫌じゃないです…。」
「裕也…?」
「伯父さんにもっと触ってほしい…です…。」
伯父さんの大きな両手に手を重ねます。力を込めて引くと、伯父さんのポカンとした顔が出てきました。
「伯父さん…、大好き…です。」
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