裏小説
8ニャア
「何で止めるの…?」
声がかけられ我に返った。どうやらいつの間にか手が止まっていたみたいだ。
レインは切なそうに私を見下ろして腰を僅かに揺らめかせている。
「もっと、もっとしてよ。」
ニャアニャアと鳴きながらねだってくるレイン。天を向いたレインの分身が私の目の前に突き出される。
「レイン…。」
「フニャアァァン!?」
そこが愛おしくて仕方がなくて、気が付くと私はレインの分身を口に挟み皮を剥きながら一気に咥内に含んでいた。
充分に唾がたまっていた口の中の柔らかい粘膜は、肉が剥き出しになったレインを柔らかく包み苦痛を与えない。
皮が剥かれた衝撃で射精したのか、ピュピュッと口の中に青臭い液体が広がった。
「ゲホッ!グエッ。」
「だっ大丈夫!?ごめんなさい!」
喉に当たったそれは粘り気が強くて生臭かった。
吐き出そうと口に手を突っ込むが、粘り気が強いそれは中々出せれず、逆に先走りに濡れた手を突っ込んでしまった事で益々雄の匂いが私を包むことになった。
少し飲んだ…。
涙目になりながら咳込んでいると、レインが慌てて体を起こし、俯いていた顔を両手で包んで上を向かせた。
その拍子に口の中にあった精液がズルリと口の端から漏れた。
「うわっ!?ごめんなさいごめんなさい。」
レインは何度も謝りながら、彼の欲望で汚れた私の顔を服の端で拭いてくる。優しい労る手つきに目を細めると、レインはビクンと体を強張らせた。
息が荒い
息をする度に雄の香りが私を満たす。
「く…、んあ…。」
それを確かめるように深く息をすると、私の中で燻っていた物が燃え上がる。ゾクゾクと背筋に悪寒に似た感覚が走り、目が潤んできた。
「レ…イン…。」
もっと欲しい欲しい。
レインが欲しい…。
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