黒守護獣物語 庭の少年達【脈動】 暖かい 暖かい…? あんなに冷たかったのに?私は死んだ…。 その言葉が思い浮かんだ瞬間、はっと目を開けるとそこには光が広がっていた。 何だ此処は! 困惑しながら周りを見てみる。いきなりの浮遊感がさらに私の頭を混乱させる。 私はかなり広い部屋に居るようだった。部屋は木材等の堅い素材ではなく、薄い巨大な膜が重なって構成されている。部屋全体を満たす光は、薄い膜を通して外の光が差し込んでいる為のようだ。 涙型の部屋には窓も扉もなく、透明度が高い暖かい液体が満ちている。 「何だ…ここは?」 呟いた言葉は音にならず、只の泡になって上に上がって行った。 天国? 地獄? 取り合えず泳いで部屋の中を見渡すと、自分の体に違和感があった。 見下ろすと、幼子の体がそこにはあった。恐らく5歳程の小さな体の私は全裸だった。 ちょっ!ストリッパー!?27歳の私にはキツイ! [*前へ][次へ#] [戻る] |