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君と僕 7





#アレニル







「すみません………好きです」



そう言って、唐突に自身を抱き締めたその腕は、微かに震えていて頼りなかった。耳元で囁かれたその言葉は、今にも消え入るように霞んでいる。寄せられた体温でさえ、あいつのは驚く程に低い。その姿を見せ付けられて、常のように引き剥がす事なんて、出来ない。少なくとも自分はー



「僕は…我が儘だ。」
「アレルヤ?」
「ロックオン…僕は自分が怖い。」



何時か僕は、自分の中にいるもう一人の自分を止める事が出来ずに、貴方を傷付けてしまうかもしれない。



「それでも…僕は…貴方の傍にいたいだなんて。」



常の堂々してしたあいつの背中が、今はとても小さく感じた。



「っ…ロックオン…ロックオン…僕は」
「そんなに呼ばなくても、俺は此処にいるだろ」



すがりつくように抱きついてくる。そんなあいつの背中に手を回して、俺も抱き返した。



「いればいいさ。俺の傍に…」

深く考える事など無い。ただ互いに特殊な立場で、特殊な関係だけども、互いに、好きだという気持ちだけは変わらない。俺達はこれで良いのだと、ロックオンはアレルヤの背を撫でながら、そっと目を閉じた。




























理由は君が好きただそれだけ
(貴方を傷つけてしまうかもしれないけれど)




END
●お題配布元●A.M 0:00
http://id15.fm-p.jp/8/amreije/





あきゅろす。
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