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/OO
君と僕 4






#アレ→ニル+ハレ
(ロックオン出てきません。ギャグキャラ崩壊注意)


















 辺りは暗闇に包まれ、真っ暗だった。静かな静寂に包まれたその場所は、常なら不気味とすら思う筈。それなのに全くそんな感情が湧かなかった事に、アレルヤはある結論に到った。あぁ、これは夢だと。時々自分は自分で、これは夢なんだという事に気付く事がある。現実と夢の中でさ迷う意識は、本来ならばそれが夢だという事にすら気付かず、下手をすれば朝起きて、夢を見ていたという事すら覚えていないもの。
それなのに今、これは夢なんだとはっきりと言う事が出来た。そして必ずと言って言い程彼が現れるんだ。



「アレルヤ」
「やっぱり・・ハレルヤ。」
「何だよそのやっぱりっつーのは。」



不機嫌な顔でそういう彼に、アレルヤは少し笑ってしまう。これでいて彼は結構可愛いとこがあったりするのだと、彼の目の前では決して口に出来そうに無い事を思った。



「んでアレルヤ、此処に来たっつー事はだ。何か言いたい事でもあるのかよ?」
「聞いてくれるハレルヤ?」



にこりと微笑むアレルヤに、ハレルヤは眉を寄せる。こんな笑いを浮かべるアレルヤにろくな事なんか無いという事を、過去の経験でハレルヤは熟知していた。



「ロックオンの事なんだけど・・」
「あーはいはいあいつね。」
「・・なんでそんなに投げやりなのか聞いて良いかい?」
「聞き飽きたから。」



てか、ここに来ると、アレルヤは絶対にあいつの話ししかしてないだろうが。俺は恋愛相談窓口じゃねーぞ。そう思いながらも、ハレルヤは大きく溜息をついた。所詮俺はこいつに甘いのかもしれない。



「ハレルヤ?」
「・・・」



アレルヤの、ん?もう一回言ってごらんよ的な笑みに悪寒が走った。訂正。俺はこいつが怖い。



「話戻していい?今日、ロックオンが僕を見て、赤くなったと思ったら、目線を反らせたんだ。これって、彼は僕を意識し始めたって思って良いのかな?」
「あーはいはい。良いんじゃねーの。」



こんな事等日常茶飯事。というかいい加減うざくなってきた。何故これが俺の半身なんだろうかとハレルヤは思う。じれったい。とてもじれったい。そんなに好きなら、 回りくどい事などしないで、隙見て押し倒せば良いじゃないかとか思う。いっそ自分があいつをやってやろうかと思った程だ。でもアレルヤいわくそれじゃあ意味無いと言う。僕は彼の全てが欲しいから、根気よく・・・ね。と、その合間の沈黙が、逆にこえーんだよって言ってしまって良いだろうか?



「うーん、この前は際どい所まで接触してみたんだけど、ロックオンも嫌がってるように見えなかったし。そろそろ本格的に攻めてみようかな。」



それにしても、さっきの赤くなったロックオンは可愛かったなぁーと、意識を変な方へと向け始めたアレルヤに、ハレルヤは更に眉間の皺を深くさせて、その額に指先を当てた。頭が痛い。



「ねぇ、もしかして、僕とロックオンって愛し合う為に生まれてきたんじゃないかな?そう思わないハレルヤ?」
「あーさようですか。」



あーまじで頭いてー。















僕たちはきっと、恋に墜ちる運命だんだ
(誰かこいつを止めてくれ)


END
●お題配布元●A.M 0:00
http://id15.fm-p.jp/8/amreije/




あきゅろす。
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