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★ご主人様と犬(アレニル*甘ギャグ)





#アレニル
(*甘ギャグ。ある商業誌で、あるシチュに萌えた為、そこから派生。)




















自分は決してそういう方面に関して有り余っているという感情を持ったことは無い。まぁ、いわゆる欲求不満というものを、あまり多く感じた事が無いという事なのだが、しかし自分はやはり人間であって、男であるので、そういうものが皆無という訳でも無い。
 少なくともそういうものが嫌いという人種でも無いし、寧ろ好きな方だ。発散という形での行為に抵抗は無い方だと言って良い。つまり何が言いたいのかと言うと、俺自身はそれなりに肉体的欲求はあるということなんだが。

 まぁそれは前置きで、ここからが問題だ。
自分には今、所謂そういう関係を結べる相手というものがいる。愛だとか恋だとか、そう言われれば少しピンとは来ないが、まぁ身体の関係を少なからず結べるくらいには、自分はその相手に好意は寄せていて、そいつも自分に好意を寄せているのだから、普通ならそれで問題無い筈なんだが。なんというか、まぁ、奥手なんだよなそいつが。キスもままらないていうか、なんか何をするでも恥ずかしがるし。今までの行為だって、全て俺から誘って、やっとってのが、現実で。
 しかも俺がネコ側なのにも関わらず、だ。
そんなに恥ずかしがるなら、おれがタチ側やるけど?って言ってみても、そいつは変なトコで頑固で、俺に抱かれるのはもっと恥ずかしいから嫌です。なんて言うもんだから。じゃーどうすりゃ良いんだ俺は、って思っちまう訳だ。俺としては、抱くのも抱かれるのも、さして問題としている訳じゃないから、今の役割に文句は無いんだが。相手が中々手を出して来ないってのが、どうも焦れて仕方ないのが現状だ。

「アレルヤ。」
「はい、何ですかロックオン?」

あーまたそんな顔しちゃって。そんな純真な眼でこちらを向かれても、俺的には何ですか?じゃねーよ馬鹿。って感じなんだが。少しくらい強引なお前に会ってみたいとも思ってしまう始末である。

(今二人っきりなんだが・・)

お互い違うパートナーと組んで任務こなしてる訳だから、こんな風に遭える時間ってのが、それだけでも少ないってのに。

「どうしたの?あ、もしかしてお腹すきました?食堂から何か貰って来ましょうか?」

(つ、無理やり犯してやろうかこのトンチンカン!)

思わずアレルヤの言動に、心内で暴言を吐いてしまう。これじゃあ俺だけ欲しがってるみたいで、そんなの不公平じゃないか。

「いや、腹は減ってない。それより、アレルヤ。」
「はい?」
「あのさ、二人っきりだって解ってるか?」
「あ、」

瞬間、かぁーと耳まで紅くさせたアレルヤにロックオンは、お?と声を漏らす。

(そういう意識は、ちゃんとある訳ね。)

そんなロックオンとは対照的に、アレルヤはその頬を紅くさせたまま、いっそいじらしいくらいに素直な反応を返してくる。

「解って、ます。僕だって貴方が好きだし、貴方に触れたいって思うよ。」
「なら・・」
「けど、僕はそれ以上に、貴方を・・大切にしたいし、それに貴方が傍にいてくれるだけで、僕は幸せだから。」

 正直今の言葉はかなり嬉しいし、アレルヤは俺をとても大事にしてくれる。それはとてつもなく暖かくて、けれどまるでそれはぬるま湯に包まれているようだ。
 俺だって解っている。
それはアレルヤの優しさだ。けれど正直、俺はそれだけじゃ満足出来ないのだ。ぬるま湯に浸り過ぎればこっちがふやけちまうだろう。

「そう思ってくれる事は、嬉しいぜ?だけどな、俺はお前さんみたいに我慢強くも無いんでね。」
「つ、ロックオン。」
「アレルヤ、ほらこっち。跪けよ。」

 ロックオンは先程から座っていたベットの前を指指し、アレルヤを呼び寄せる。
今から俺がする事はきっとアレルヤは想像などしてないだろう。
 ロックオンが呼ぶと、アレルヤはおずおずとその場へと近づいてきた。

「あの、ロックオン怒ってます?」
「違うって。」
「じゃあ・・・」
「たく、俺はこういうの、ガラじゃないんだが。」
「え。」
「お前さんが、悪い。だから・・」

 目の前にアレルヤが跪くのを眼で捕らえると、ロックオンは、カチャカチャと自身のズボンのベルトを緩め、前を寛げる。下着の上から自身のそれを軽く撫で、それを取り出した。

「つっ!ロックオン!?」
「だからお前さんは・・そこで見てろよ、な。」

 既に緩やかに勃ち上がりかけていたそれを、ロックオンは自身の掌で包み込む。
 初めは緩慢だったそれは、徐徐に快楽を追い求めるように、速くなっていった。

「・・んっ」

 ロックオンの口許から濡れた吐息が零れ、時折甘い声が微かに漏れる。
 アレルヤの銀色の瞳は、頬を紅くしながらも、けれどそれは逸らされる事は無く、ロックオンがする自慰行為を見つめた。

「つ、ロックオン・・」

 ゴクリとアレルヤの喉が震える。
ロックオン自身の亀頭からジンワリと白濁が溢れ、ロックオンの白く綺麗な掌を汚していく光景からアレルヤは目が離せなかった。
 ジュクリと濡れたいやらしい音をその耳は嫌でも聴き取ってしまい、下腹部はズクンとした重い感覚に襲わる。
 身体中が熱く感じるのは、やはり興奮によるものだろうか。

(こんな・・の、拷問だ。)

 アレルヤとて、いくら恥ずかしがろうと所詮は男だ。まして目の前で、好意を寄せている人間のこのような姿を見せつけられたら、見ているだけなど無理に決まっている。
 アレルヤの掌は自然と、上がり、それは緩慢な動きでロックオンへと伸びた。

「おっと」
「!?」

 しかしアレルヤが掌を彼へと伸ばそうとした途端、アレルヤの肩へとロックオンの足が、ガッと突き出すかのようにして素早く伸ばされ、アレルヤを抑え込んだ。

「は、駄目だって。」
「っ・・そんなっ!何でですか!?」
「・・見てるだけ・・つったろ?」
「ひ、酷いよ!ロックオン!」

 アレルヤの半ベソに近い表情に、ロックオンは苦笑を漏らしながら、その手は快感を求める動きを止めない。むしろ興奮したかのように自身を追い詰める行為を激しくしていった。

「ん・・・ぁ」
「っ・・」

 アレルヤはロックオンにそう言われてしまえば、動く事は出来ない。
 餌の目の前で主人にステイと命令され、お預けをくらった犬の気持ちがアレルヤは分かりかけたような気がしてしまう。

「・・はっ」

 が、ロックオンも限界に近かったのだろう、クッと、詰めるような吐息を漏らしながら、額に汗を滲ませ余裕ない表情を浮かべる。

「あっ・・は、アレルヤァ」
「つっ、ロックオン!」

 プチンと、ロックオンの喘ぎに、アレルヤはガバリと、自身の肩を抑え付けていたロックオンの足を持ち上げ、勢いのままロックオンの上へとアレルヤはのしかかった。

「つ、おい。」
「無理です!」
「こら、待て・・って、アレルヤ。」
「待てません!こんなっ・・こんな貴方の姿を見せられて、見てるだけなんて・・」

 そんなの出来ない。
必死にそう叫び、自身の首筋に、勢いのままむしゃぶりついてくるアレルヤの姿にクツリとロックオンは笑みを浮かべた。

(やっと見れた。)

 ロックオンはアレルヤが、欲情のままに自身を求めてくる姿を見たかった。
 優しく扱われるのは嫌じゃない。
けれどやはりそれだけじゃ、満足出来ない。
いっそ壊れるくらいに、アレルヤには欲望のまま自分を求めて欲しかった。

「ばか、遅ぇーよ。」
「ロックオン?」
「正直、俺も限界。だからさ・・こいよ。」

アレルヤ。


























「そりゃ、俺がお前さんの思うまま、つった。言ったけどなぁ。」
「は・・い。」
「抜かずに五発って、お前さんは鬼か!?」
「なっ!ロックオンが良いって言ったんじゃないか!?」
「限度があるんだよ!」



 アレルヤの本気に付き合ったら、冗談じゃなく壊れると身を染みて実感したロックオンだった。

(けど、まぁ・・時々なら、良いかもな。)


























 ご主人様と犬。ご主人様はSでMの巻(笑)






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