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見守るも愛(拍手アスカガ←イザ)



最高評議会での席で、応対する桃と金。
その二人の女性…コーディネーターとナチュラルの戦いが終わりをつげ、今や各国の最高責任者になった二人は、真剣な顔で、これからのプラントとオーブとの関わりについて、議論する。
親しい友人とはいえ、互いの国の為に、彼女達は自分の意見に妥協はせず、問題があれば互いに意見を出し合い、より良い方向へと話しを進めていく。

自分はプラント最高評議会議長の座に就任されたラクス・クライン議長の護衛の為に、その光景を少し離れたところで見守っていた。

自然と視界に彼女の姿を捕らえる。
前に見た姿より少しのびた金色の髪は後ろで束ねられ、その姿はいくらか大人びた印象を受ける。

今のカガリに、自分を責め、苦悩していた頃の彼女の姿は無い。
むしろ生き生きとした生命感に満ち溢れていた。

(もう…大丈夫だな。)

イザークはそんな彼女の姿を見て、安堵の溜息をつく。
ふと視線を感じ、そちらへと目をやると、再びカガリの護衛に着いたアスランがジトリと自分を睨んでいた。
俺のカガリをそんな目で見るな。カガリは俺のなんだからな!
といいたげな目線に、思わず笑ってしまう。

カガリへと自身の想いを告げた事のある俺に対して、アスランはそれを知ってから、これでもかという程の警戒心を剥き出しにする。
確かに今だ彼女への想いは自身の中に残っている。
けれど振られた身としては、ほとんど心の整理は出来ていた。

(再び解りあえたお前達の仲を邪魔をするわけが無いだろう。)

むしろそれは自分の男としてのプライドが許さない。
潔く身を引くのは当然だと思う。

だがしかし…

再びイザークは、アスランの視線をさけ、彼女の方へと目線をやる。
彼女がふと零した笑顔に、心暖まる
今浮かべている笑顔を悲しみで壊したくは無い。

(再びあいつがカガリを悲しませるような行動をとったなら…)

その時は…
遠慮はしないかもしれないがな。

ついそう考えてしまった事は、誰にも知らせず胸にしまっていた方がいいかもしれないとイザークは思った。












END











カガリの相手もうイザークで良いと思う(笑)



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