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ディアッカ・エルスマンの憂鬱(キリリク61616Hit ディア+カガ+キラ)



「こう見ると、やっぱり姫さんとキラって双子だって感じするよなぁー。」

『はっ?』

突然のディアッカの言葉に、カガリとキラは二人揃って思わず真の抜けた声をあげてしまった。

「だから!こう見ると、似てるなって事だって。」

「そうかな?あまり考えた事無かったけど…」

思案気に顎に指を添えながら、ディアッカの言葉を受け、キラはじーとカガリを見つめる。

「うーん…やっぱり周りから見れば、私達って似てるのかもな。」

その言葉にカガリもキラをマジマジと見つめて、でもキラの方が背が高いしなぁーやっぱり男と女の差ってやつなのか?なんかそれはそれで悔しいぞ。と少しむくれたような表情をしたカガリが…凄く可愛い……などと言葉にしようならば、正面からパンチをくらいそうだと……キラもディアッカも思ったので、それは口にしない。


「でも…それは仕方無いよ…ほら…」

「えっ…?」


ガバリとキラはカガリの身体を引き寄せ、抱き留める。いきなりのキラの行動にカガリはそのまま固まってしまう。


「え…その……キラ?」

「カガリもやっぱり女の子なんだから、こうやって男の僕に抱きしめられると、力の差でカガリは動けないし、それに華奢だから僕の胸にすっぽりおさまっちゃうじゃない?だから仕方無いよ。」

「あー…うん。そうだな。仕方無いか。」


にっこりと笑いながら、キラはカガリが納得するような言葉を紡ぐ。

キラの恐いところはナチュラルにカガリの腰に腕を回し、しっかりセクハラ行為をしているところだ。
双子だという事実さえなければ、絶対に訴えられても可笑しくはない。
そんなキラの邪な心にはカガリはこれっぽっちも気付いていないのだがら不思議だ。


双子だから警戒心が皆無なのか、それともただ単に鈍感なだけなのか。
………おそらく後者だ。


「なぁー…キラ…それ完璧セク…」
「デイアッカ」
「……イエ…ナンデモゴザイマセン。」

キラに…それ以上カガリの前で変な事言ったら、ストライクフリーダムでデュエルのコックピットぶち壊すよ?的な黒い笑みを向けられ、触らぬ神に祟りなしいわく、触らぬキラに祟りなしな勢いで、ディアッカは自分の身の危険を察知し、数歩後退した。

(ある意味…最強だよな……あのシスコンぶ……)

「何か言った…ディアッカ?」

「な…何も言ってないだろ!!?」

「うーん…なんか僕…失礼な事言われた気がしたんだけど、気のせいかな?」

「………気のせいだ…きっと…いや絶対に。」


今…ディアッカの中でキラ様、神様、仏様な位置が確立した。
キラ様最強伝説此処に有り。
そしてディアッカは思った。









とりあえず……










(アスラン………頑張れ。)








あのカガリ命な兄…もしくは弟がいるかぎり姫さんを手に入れるのは、至難の技だろう。


外見は何処となく似ているのに、性格はまるで正反対なキラとカガリ。
けれど平和を願う純粋な心は、どちらも同じ。
そしてその為に戦う…心の強さ、信念はきっと…誰よりも強い。


(あいつも…大変だな。)

仲間睦まじく、今も離れない双子にディアッカは呆れ気味にため息をつきつつ、この場にいないが、そんな双子の片割れに恋をしてしまったアスランに同情の念を送った。








絶対あいつ………尻にしかれるな。












End











*えー…キラ+カガリ+ディアッカという事でしたが…何故か…アスラン頑張れ話になってしまいました。本当リクに満足に応えられないどころか、短いのに時間かかりすぎというまれにみない駄目文が出来上がってしまいました(泣)こんなんでよろしければ、カラスミ様どうぞです。リクありがとうございました。







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