/wj 白一(*拍手) 「一護」 「何?」 太陽が照り 暖かで 穏やかな風が吹く中 ふと幼い恋人の名を呼んでみる 意味は無い ただ呼んでみる そう…意味は無い だが 「一護」 「…ん、何だ…よ?」 このような穏やかな気候の中 眠りを誘うのは無理は無い けれど 私が名を呼んで 愛しい者は私を見ず 瞼を閉じたまま その瞳は私を捕らえない その事が無性に腹立だしく そして気にくわない 「……。」 私というものが傍にいるというのに 返事はそっけなく そのまま眠りの淵へと向かう幼子 理解はしているが、やはり面白く無い ならば ちょっとした悪戯心にふと白哉の口元があがる ならば兄はこれを聞いてどんな反応を示すのだろうか? 身体を屈め 気付かれないように静かに 愛しい子どもの耳元へと唇を寄せて ー ー さあ… 兄は私を放って、眠っていられるか? 終 |