promise−Bye,my master‥−
途中から、何となく分かっていた。
自分がどういう最期を遂げるのか。
千年も前から熟考していた。
自分の『身体』が剣になり、主人の成長を見守りながらも、ずっと考え続けていた。
18年以上前から、坊ちゃんの気持ちを知っているのは、僕だけ。
だから、坊ちゃんが僕に何を告げるのかも、僕は何を告げるべきなのかも、ちゃんと分かっていた。
時間が足りなくて、言いたい事も言い切れなかったのは、分かってます。
ただ僕は、一つだけ謝りたかった。
坊ちゃんが幼きあの日、僕は約束した。
『 』
いつかの約束をお守り出来ませんでした。
でもきっと、そんな約束、覚えてませんよね。
最後のマスター。
さよならです。
←back tocontinuation→
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!