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バカと不良少女と召喚獣
プロローグ〜一巻編〜
唯SIDE

「明久、『三権分立』は行政、司法、立法だからな?
間違っても『憲法』とか『漢方』とか書くなよ?」
「わかってるよ!そこまで僕は馬鹿じゃない!」
あたし『春川唯』は幼なじみであたしの好きな人である『吉井明久』に『振り分け試験』で重要な部分を話ながら歩いていた。
つーか、そこまで馬鹿じゃない……って今までの授業を聴いていればそんな事は言えないと思うが?

「ま、後は明久次第だろ。
頑張ろうぜ。」
「うん。ありがとう唯。」
「おう。」

………………

「(やっぱり普段から明久に教えたりしているから解りやすいな。)」
あの後試験会場に来たあたしは明久とは席が違うので離れて試験を受けていた。

ガタン!!
「姫路さん!?」
「(ん?)」
あたしは音と声がしたので振り向くとそこにはあたしが嫌いな奴No.2の『姫路瑞樹』がぶっ倒れていた。
ち……体調不良か?

『姫路、途中退席の場合は点数は無効になるが……良いかね?』
「な!?ちょっと!退席した位でそれはあんまりですよ!!」
あ〜〜〜……まあ、当然の抗議だな。

「いえ……それでは……」
おうおう、体調不良なのに頑張る事で……

「………先生、僕も途中退席します。」
『な!?吉井!?』
……………………は?
あたしが唖然としている間に明久はふらついた姫路を支えながら退席した。

『ち、屑が………』
……………あ?

『なんであんな屑が学校に……「おい……」ん?なんだね?』
は……状況が良く解ってねえみたいだな。

「あたしは……そういう差別をする奴が……大嫌いなんだよ!!!」
ドゴン!!!
『げふあ!?』
あたしは下衆が壁にめり込む位の一撃を叩き込んだ後そのまま教室から飛び出した。


あきゅろす。
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