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いただきもの
懐かしき悪魔の業(わざ)
夢を見た。
小さい頃の夢。
雪が降っていて、部屋から見てるだけでも綺麗だった。
外は寒いんだろうな。
そうとも思った。
だけど、寒いのは年柄年中。
慣れっこだ。
でも、僕は外に居るより家の中に居ることの方が多い。
研究を完成させたいんだ。

そう思ってるうちに、ついに研究が完成に近づいた。
そして、それを使うときが来た。

ネビリム先生を助けること。
僕のこの術で、瀕死のネビリム先生を助けるんだ。
光と闇。
この二つの音素(フォニム)を使って。


成功するはずだった。
助けられたはずなんだ。
だけど、この術は失敗した。

ネビリム先生は生きてる。
だけど、破壊衝動ばかり起こる、只の人形を創ってしまった。
ネビリム先生自身を使った、ネビリム先生の人形。


だから私はコレを破壊する。
私の過ちを。
今までやってきたモノの過ちを。

彼ら達といれば、
私は過ちを正せるのか。
……いや、過ちは過ち。過去のモノ。
過去は戻せない。
だから私は、この過ちを
償いたい。
だからまずはあなただ。
ネビリム先生。
私の創った最初のレプリカ。



私一人では彼女は倒せない。
だから
力を貸していただきたい。
ルーク、そして皆さん。


彼女を 私の先生を 楽にしてあげたいのです。


そしたら私が何か変わるのかは分かりません。
だけど、
心の屍が少しなくなり
心の余裕ができるはずです。


それからは 私も笑えるでしょうか?
心からの笑みを出来るでしょうか?


私は あなた方達といれば…





夢を見た。
小さい頃の夢。

ネビリム先生の夢。

これはこれから起こることの暗示。



きっと あなた方達といれば



大丈夫







‐FIN‐


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あきゅろす。
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