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物書き
光(続き・続く・・)
「愚問ね。ジーニアス。」
「いいこと?ジーニアス。仮にもゼロスは仲間だったのよ?
そんな人が死んで悲しくないとでも?」
仲間だったー・・・
「じゃあなんで・・・みんな普通にしてるのさっ・・・
ゼロスが死んで・・・悲しいのなら・・・旅が止まっても、
いっそ・・・こんな旅・・・やめてしまえばいいのにっ・・・・・」
「悲しいのね、ジーニアス。」
姉さんがボクを抱いてくれる。
「悲しいのなら・・・お泣きなさい。
我慢していたら、つらいでしよう?」
ボクは声を上げて泣いた。
「どうしてさっ、悲しいのなら・・・・どうして・・・・
みんな・・・泣かないのさ、悲しまないのさっ。
仲間が死んだのにっ・・・・どうして旅をとめることも・・・・・
しないのさっ!!」
「・・・もしここで旅を止めて、ゼロスは喜ぶかしら?
ジーニアス。ゼロスの望みはなに?ゼロスの願いはなんだったかしら?」
「ゼロスの・・・願い・・・」
「ゼロスの願いは、世界が平和になること。神子制度などない、
平和な世界でしよう? 今ここで、私達の旅を止めたら、
ゼロスの死は無駄になってしまう。でしょう?」





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あきゅろす。
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