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物書き
卿名(3ーZ)
それは、おそらく冗談だったのだろう。
笑いながら言い合ってた、軽い。
「土方さん、銀八先生と仲良いじゃないですかィ。」
「は?」
「そうアルね。仲良いアルね〜。」
「お前等何いって・・・!」
「いいだろ〜俺と多串くんはそういう仲なんだよ〜。」
「なにいっ・・」
笑ってやがる。なんだよ。本気で言ってんじゃねぇのか。
「マジでか!」
「そういう仲だったんですかィ?!」
「お前等な〜」
「そうだよ〜だから多串くんに手、出しちゃ
ダメだよ〜。」
「アンタも何言ってんだ!
この変態教師!!」
「うわ〜言われちゃったよ〜。」
「・・イヤならもっと否定しろよ。」
「破局アルか?!長年つれそった仲が
とうとう破局あるか?!」
「長年つれそってねぇし!!」
「原因は先生の浮気ですかィ?」
「それとも溝を埋められなくなったアルか?!」
「そうだね〜でもそこまでいってないからね〜
まだ。」
「なんだ「まだ」ってえぇぇ?!」
「「まだ」「まだ」マダオですかこのヤロー!」
「先生半分マダオですからねェ。」
「マるで、じゃないアルね。マるまる、ネ」
「酷いな〜」
「いゃ事実だろ」
「・・・多串君までそんなこというんだ〜へ〜
そうなんだ〜。傷ついた〜」
「え、いゃ、その、」
「あーあ。傷つけちゃダメじゃないですかィ。」
「ひどい恋人アルね〜」
「は?!」
「恋人を認めてやらない奴は失格ですぜィ。」
「沖田ぁ〜俺多串君に捨てられた〜」
「あーあー可哀想じゃないですかィ。」
「恋人泣かせちゃおしまいアルね。」
「え、ちょっ、まっ・・・」
「多串君、俺のこと、嫌いになったワケ?」
「いゃ、別に・・・」
「むしろ好きアルか?」
「そうそう・・・って何言わせてんだぁ?!」
「熱愛発覚アルね!」
「いや、そーゆー意味じゃなくてだな!」
「じゃあどういう意味なんですかィ?」
「・・生徒が教師に対するだな・・・」
「そういうのは好き、っていいませんぜィ?」
「いわねぇか?」
「言ぃやせん。」
「恋愛感情じゃない・・・。」
「ウソはいけませんぜィ」
「は?!」
「2人出来てるってウワサアルよもちきりアルよ。」
「いゃ〜まいったな〜」
「まいってないだろーが」
「いゃいゃ。デリケートだからね。俺。」
「まだ出来てないアルか?」
「まだ出来てないんだよ〜」
「じゃあ土方さん指輪もらっときなせェ。」
「は?!」
「指輪送っとくアルね!」
「俺と多串君どれだけ年の差あるか
知ってる?」
「指輪送っといて土方さんが結婚できるよーに
なったらむかえにいけばいいじゃないですかィ」
「ダメだよ俺が忘れちゃうから。」
「忘れんのか?」
「そーそー。」
「・・ひどくねえか?」
「ひどいアルね!」
「ひどいじゃねェですかィ。
忘れちまうなんて。」
本気で言ってんのか?それ。
「そうアルねこんないい生徒なのにネ」
「忘れたあかつきには・・」
「ちょ、ちょ、何もちだしてんのォォォォ?!
まって、何する気?!ソレ!!」
「なんでもありませんぜィ?」
「とか言ってニタッて笑われるとこわいから!!」
「ダメですかィ?」
「土方さーん沖田さーんまだ帰んないんですかーー?」
「(チッ)じゃあ帰りますかィ。」
「じゃあ荷物とってくるアルね!!」
「行きますかィ。」
「・・・」
「なーに、多串君、その目。」
「忘れんのか?」
「え?」
「土方さーん。おいてっちまいますぜーーーィ?」
「もう帰んのか?
・・んじゃ、また明日な。」
「さよならー。」
「んじゃ。」
「ばいばいアルねー。」
「んじゃなー。」
何考えてんのかわからねえ。
ホントに、忘れる気なのか。
ずっと、傍にいたいと思うのは、
まちがいなのか。
いついなくなるか、わからなくても。
いなくなると、知っていても。


















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              051111より、051122





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あきゅろす。
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