僕と王道君(?)の幸せライフ
4
次の日、彼が変装を解いて学園に来た時は驚いた。
皆彼が変装をしていた事は知っていたが、まさかこんなに綺麗な顔をしていたとは思わなかった。
でも見た目は変わっても中身は彼のままで、僕と目が合うと眼鏡に隠されていない瞳でニコリと微笑んだ。
その日から全てが変わった。
今まで彼を疎ましく思っていた会長様の親衛隊も、顔もいい純粋な彼に惹かれていった。
生徒会役員の親衛隊はほぼ笠井稔の親衛隊になり、笠井も告白の返事をしない僕よりも自分を思ってくれる親衛隊のほうがいいみたいで、笠井に親衛隊ができた2週間後、笠井は自分の親衛隊隊長と付き合い始めた。
笠井稔が桜井(サクライ)君と付き合い始めてからというもの、生徒会役員は又も仕事が手に付かなくなり今度こそ生徒会のリコールが決まった。
会長はクラスランクをBクラスまで落とされ、仕事をしていた書記以外は二週間の停学処分とされた。
書記以外の生徒会が辞めてしまった今、又あの「抱きたい・抱かれたいランキング」が始まった。
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