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CP部屋
壊れた刹那(新神

泣きたかったアル。

銀魂高校卒業式。問題児の集まり、三年Z組も遂に卒業だ。ぶっちゃけ卒業出来るか分からなかった。でも、出来た。
あの不真面目な銀八でさえも、卒業式に出たもんだから驚きだ。

――アイツはきっと、大学にでも行くんだろうナ。

受験シーズンになってから、地味に頑張り出したアイツ。地味なくせに地味な頑張りすんなヨ。そう思いながらいつも見てた。
私はバカだから、きっと大学には行けない。だから実家にでも帰ろうかなんて思ってた。

――アイツと同じ大学何て夢見ちゃいけないんだ。

「神楽ちゃん!どうしたの?そんなところで何やってるの?」

「感傷に浸ってたアル」

――この場所、お前と私で授業をサボった場所でナ。

これで新八ともサヨナラなんだ。実感がわかない。あまりに早くて刹那の出来事。

――いや、お前に惚れたのが遅すぎたアルな。

「……新八?」

泣いてた。新八が泣いてた。馬鹿みたいにボロボロ涙零して、馬鹿みたいに鼻をすすって。

「ご、ごめん……何か、悲しくて……神楽ちゃんとお別れなんて…」

何だヨ。お前、何なんだヨ。
泣くな泣くな泣くな。

「こっちまで泣けてきたネ……」



後悔は、しない。






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あきゅろす。
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