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CP部屋
空になったマグカップ(スクM

サラサラ、手から零れ落ちる銀色の長い髪。髪の一本一本が細くて、まるで美しいシルクの糸。
どんな手入れをしたらこんなに綺麗になるのか訊こうとしたけど、スクアーロのことだから“ヴァリアークオリティ”で片付けるに決っているわ。わかりきってた答えを訊くなんて詰まらないでしょ?

「あんたの髪、根こそぎ刈ってやりたいわ」

「う゛お゛ぉい!何恐いこと言ってんだぁ!」

「羨ましいもの。男のくせに、こんなに綺麗な女みたいな髪」

私はため息をつき、お気に入りのマグカップに手を伸ばした。あ、そういえば、マグカップの中身は全部飲んでしまっていたわ。

「……私も髪、伸ばしてみようかしら」

自分の短い髪を軽く押さえ付けながら、呟く。スクアーロは、いつものように、小さく“う゛お゛ぉい”とうなった。(あれは呟く、というよりうなる、よ)

「やめとけ。俺はてめぇのその髪が気に入ってんだぁ」

「あっそ、じゃあスクアーロはその髪切りなさいよ」

「う゛お゛ぉい!!何でそうなるんだぁ!?」






(無いものねだり)

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