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ドクン


「おはようアル」
アーサーに挨拶され、おはようと返す。
すると、ドクンと胸の鼓動が速くなるのを感じた。
最近いつもこうなのだ。
アーサー以外の人と話してもこうはならないのにアーサーを見かけたり、話したり、考えたりすると、胸がドキドキする。




今日は何故かアーサーが家に来た。
あ、またドクンってなった。
そう感じて顔が熱くなるのを隠す為にアーサーの言葉に冷たく返事をする。




「お前の為に料理作ってやるよ」

「いらないよ」

ドクン

「たまにはハンバーガー以外も食えよ」

「いやだぞ」

ドクン

「心配してやってんだから素直に聞けよ」

「君から心配されても」

ドクン








冷たい言葉とは裏腹に、胸の奥が熱くなる。
胸がキュッと締め付けられるのを感じた。
俺どうかしたのかなと考えていると、おでこにぺと、とアーサーのひんやりした手が当てられた。
ドクン。また鳴った。




「大丈夫かよ」

「べつに」

ドクン

「無理すんな。ベッドに寝かせるから来い」

「ちょ、離し…」

「心配になるから無理すんなばか」

ドクン










鼓動がうるさいほど、ドクンドクンと胸が音を出す。
ほんと、なんなんだろう。
結局ベッドに寝かされた。



「べつにいいのに」

「よくねぇよ。お前が起きるまでいるから」


おやすみ、と昔のように頬にキスされた。
真っ赤になり、胸が激しく脈を打つ。
恥ずかしくなり、布団の中で丸まる。




(こんなのおかしいんだぞ!)


(まさか俺)


(アーサーの事が……)


(そんなわけないよね)






当たっているだろう考えを否定し、目を閉じた。





きっと鼓動の意味を知るのは、まだ先のこと。



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アルくんはアーサーさんが大好きです←


でも否定するツンデレアルくん



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