Love Grows
今日は休日だ。
休日でも休日じゃなくてもバラムガーデンの賑やかな空気は変わらない。
スコールはベッドから出て食堂へ向かった。
今日もゼルが食堂で一番人気のパンを買えなかったらしく落ち込んでいる姿が見えた。
ちなみにスコールはしっかりとパンを買った。
席に座り、ゼルが羨ましがる声を無視し、パンを食べていると、これまた元気な声がスコールに降り懸かってきた。
「スコールおハロー」
にこっと微笑むリノアがそこにはいた。
ああ、と返すと今日もクールですなとからかわれる。
(べつにいいだろ)
そう思いながら朝食を平らげた。
「ね、スコール。ごはん食べたなら、ちょっと遊びにいこっか!」
いつものリノアのいきなりの提案が来た。
(バラムガーデンでどう遊べと)
そう思いつつも手を引かれて歩き出す。
リノアに連れられ、来たのは外の景色が一望出来る場所。
バラムガーデンは移動中なわけで、爽やかな風が吹いている。
リノアの髪が風に靡き、少し見とれた。
どうしたの?と聞かれ、なんでもないと顔を逸らす。
この気持ちはなんなのだろう。
スコールは遠くを見つめながらそう思った。
最近リノアに話し掛けられると少しあったかい気持ちになる。
リノアが傍にいると嬉しくなる。
今まで感じたことがない感情が入り混じる。
(まさか…俺リノアのことが…)
そんなわけがないと自分に言い聞かせてばれないように普段と同じ姿を装った。
二人の愛はこれから少しずつ、少しずつ育っていく。
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スコ(→)←リノ
みたいな
スコールはリノアが気になってたり
リノアはスコール大好きだったり
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