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風邪にはご用心



今日も太陽が眩しく俺を照らしている。
でも布団から何故か出たくない。
頭はガンガンするし何より熱い。
これはまさか。




「風邪……引いたかな」

熱を測るとなんとまぁ高いこと高いこと。



今日は寝てよう。
でも…今日はアーサーとデートだったんだけどな。
ええい、しょうがない。
ヒーローがこれくらいで負けてたまるか!と出掛けた。




フラフラしてぼやーっとするが頑張れ俺。
アーサーが見えた。
やっとたどり着いた。




「あ、アーサー…今来たんだぞ…」
無理矢理笑顔を作るとアーサーが顔を覗きこんできた。
まじまじと見られるとなんだか照れるな。



「お前…風邪引いてんだろ」
顔を見ただけで分かられてしまうなんて。
流石というか、凄いというか。大丈夫なんだぞと作り笑いをするとおでこにひんやりとした手が当てられた。




「無理すんな」
こんなに熱いだろ?と言われ、言い返せない。




「なんでこんな状況で来たんだ」

「君とのデート…楽しみだったから」


恥ずかしくて目を逸らすと頭をふわりと撫でられる。




「本当可愛いやつだな」
そう笑うアーサーは昔と変わらない。
いつだったか俺がちょっとした怪我をしたときも必ず頭を撫でて慰めてくれたっけ。




「今日はずっと看病してやるから、だから無理とかすんなよ」
べつにお前が心配とかそういうわけじゃねぇぞ!とアーサーは焦りながら言い放った。





フッと笑い、答える。
「じゃあちゃんと傍にいてくれよ?」

「当たり前だろ、ばぁか」




この後家に帰り、アーサーがしっかり看病してくれたのだが、いろいろ大変だったのは別の話。




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いろいろ大変だったのはアーサーが作ったご飯とかご飯とかご飯です。はい。



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あきゅろす。
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