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優しい人




ナギ平原を召喚士とガードが歩いていた。
究極召喚を得るためにザナルカンドへ向かっているのだ。
ふと、金髪の少年が疲れきったように言った。


「なー、休まないッスかー」

周りの皆が振り返り、呆れたように溜め息。


「そんなのここを抜ければいくらでもできるわ」

「ふっ…休みは当分無しだな。」

えー!と仲間の言葉にがくっと肩を落としている。
よっぽど疲れているのだろう。
無理もない。
これだけ広い平原を歩いているのだから。
流石に可哀想になったのか、茶髪の少女が口を開いた。


「あ……あの、わたしも休みたいです」

彼女の言葉に、仕方ない、と周りも休むことに賛成し、近くにあった集落に寄った。
人影は少ない。
人影よりはチョコボのほうが多かった。
少年は、欠伸をし、安心したのか草村に寝転がった。
少女も彼のそばに座る。 



「ユウナ、ありがとな、助けてくれて」
に、と笑う彼にユウナは嬉しくも恥ずかしくなり、顔を赤く染めて笑った。
膝枕する?と聞くと彼は照れたように笑い、どもッスといい、ユウナの膝に頭を乗せる。
これが落ち着くらしく、嬉しそうに笑っている。
そんな彼をみているとユウナも嬉しくなった。



「いつも、守ってくれてありがとう」

「ど、どうしたんスかいきなり」

髪を撫でながら言ってきたユウナに驚いたのか彼は身体を起こし、ユウナの顔を心配そうに見つめた。
その反応にユウナは慌てていた。



「あの、いつも助けられてるから……」

「そんなことないッスよ、それにユウナを守るのがオレの役目ッスから」

「そんなことあるよ!わたし、ティーダがいなかったら……きっと、旅もっと無理してたと思う」

「ユウナ……、オレもユウナに助けられてるッスよ」


ありがとな、とティーダは笑った。
やっぱり。キミは優しいな。
きっと本当にキミがいなかったら、わたしは死を覚悟してザナルカンドへ向かっていた。
キミの言葉が、たくさん助けになってるんだよ。







「これからもよろしくね」


「こちらこそ、守るッスから」








ああ、キミはやっぱり優しい人。





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ティユウ


久しぶりに書きました、ティーダとユウナは無意識にいちゃいちゃしてるといいな



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あきゅろす。
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