好きだよ、離れたくない。 たった今、全ての戦いが終わった。 これで永遠のナギ節が訪れ、スピラに住む人達がシンにおびえて暮らすことはなくなった。 ようやく終わったんだ。 アーロンが最期に言い残した言葉通り、これからは私達の時代なんだ。 ふと、彼を見ると。 夢の終わりを告げ始めていた。 彼は私の視線に気づき悲しそうに、泣きそうに笑った。 嘘。君がいなくなるなんて。 信じたくなくて、嘘だと言って欲しくて首を振ったけれど。 君の唇は期待とは違う言葉を発する。 「俺、帰らなきゃ」 彼は私に、ザナルカンド案内できなくてごめんなと苦笑いした。 だんだんと遠くなる背中を離したくなくて、走り出す。 でもそれは無力で。 涙が頬を伝った。 「ありがとう」 抱きしめてくれた彼に心からの気持ちを伝えた。 本当は好き、行かないで、傍にいて、と言いたかったけれど。 叶わない事を言っても余計に虚しくなるだけだ。 そしてだんだんと君は遠くなり、とうとう、消えていった。 君のこと、 今でも好きだよ。 配布元: 確かに恋だった様 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 久しぶりのティユウ 悲しくなっt [*前へ][次へ#] [戻る] |