ボマー
※シエル視点



あたしは南館の2階にいた。
やはり生徒は全くいない。
『シエル、やっぱり能力者は体育館なのよ。』
シャインはあたしに言った。
(体育館ならヴァンクールとヒロがいる
この人が少ない校舎なら調べることができる。)

『嘘発見機だもんね。』
シャインがニヤリとしながら言った。

そう、手を繋いであたしの力を使えば勝てる。


〜3階〜

声が聞こえる。
あたしはその声の方向に導かれていく。
3ー5
ガラガラ
扉を開けた瞬間視線が集まる。
完全なヤンキーだ。
あたしは時計をみた。
一人目まであと2分。

「ねえ。両手だして、」
あたしはヤンキー3人組に言った。案の定
「だりぃな!」
イラっ!
「今大変なんだから言うこと聞け!」
あたしは無理矢理ヤンキー2人のてをとる。
(てめえらは能力者か?
嘘をつけば死ぬぞ。)
するとヤンキーたちは震えだした。
そして
「俺たちは違います。
殺さないでください。」

あたしの力は幻。
相手の手を握り目を合わせることで発動。
今はヤンキーたちに恐ろしい映像を見せているから。


あたしの手はあいにく2本しかない。
3人目をしなくちゃ。
その前にあたしは時計をみた。
(あと1分もないじゃない!)
他の人たちが死んだら、あたしたちが松本杏理を助けた意味がない。
(ヴァン…。)


あたしはもう一人の手を握った。
(お前は能力者か?
言わないと死ぬぞ。)
ピピッ

「違いま…「15分。」


あたしは知らない男の声に後ろを見た。
見たことない生徒…
こちらを見て笑っている。

(一人目はあたしなんだ。)

あたしは音のしたヤンキーの方を見た。


ピカッ
目の前が眩しく光る。



ドンッ




パリンッ
周りのガラスが割れる音と同時にあたしの意識は薄れていった。


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