2対2
それから、2人は真剣に一つ一つ部屋を覗いていく。
「ラチがあかないよ〜」
シエルが唇を噛み締めて言ったとき、
「2人とも!
あの女が見つかったよ!」
後ろにはあの世話をしてくれた女性がいた。
「どこにいるんですか?」ヒロが聞くと
「最上階のホールに誰かと2人でいるみたい。」
それを聞いて2人は最上階まで走る。
最上階は宴会用のホールのみだった。
階段を登りきると、
「遅かったやん〜」
と女が笑う。
隣には
「頑張りましょう!姐さん。」
というアシェルと同い年程の青年だった。
「ジャン。あたしは援護するから頑張ってな」
するとジャンという青年は腰にぶら下げた2本の剣をぬいた。
階段にはたくさんの遊女が見学に来ていた。
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