緑の着物の女
ヒロとシエルは色んな人に聞いてまわることにした。
「すいません、サイドの団子の緑の着物を着た人に会いませんでした?」
「見てないよ。」
はっきり言ってこれのくりかえし
「ヒロ…ここ、広すぎだよ。」
シエルは苦笑いでヒロの肩を叩いて言った、
「早くしないとな」
心持ち、身体がだるい。
ところでここは何階なんだろう。
あれからずっと、聞いては登り。聞いては登り。の繰り返し、
きっと2時間くらい経ったと思う。
その時、
ピンポンパンポン。
「?」
放送だ。
「緑の着物の女の人を見たら近くの係員に連絡ください。」
ヒロとシエルはその放送に感動した。
今日会ったばかりの人々が自分たちのために働いてくれているのだから。
「俺たちも探そう。」
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