9時

ガチャ
「また、アストラシア?」
今度は昼のアストラシアだ。


俺は必死にこの景色を思い出す。
すると、マリが
『これきっとヴァンがイクサとエルにさらわれた時だよ。』


…たしかに、
(このアストラシアは最近のだもんな。)
建物とかはマリが死んだ時よりも新しくて、今と変わらないから。


『じゃあ…』
俺はマリの言葉で心刀を構えてうなずいた。


次の瞬間
俺はかなり遠くにジャンプした。
そして
パンッ

銃声がなった。


「あれっ!?バレてたの?」遠くの建物で…エルの声。

その声の方に
パンッパンッ
と銃弾を撃ち込む。


そのすぐ後に建物からエルが降りてきた。

イクサは出てこない。

あの時はイクサのライフルが足に直撃したから、2人とも出てきた。



…一対一の戦い。

俺は少しだけイクサを意識しながら
強く地面を蹴りつけて、エルに向かって突進した。

エルの力は怖くない。
太陽が使えないだけ。


俺はエルの目の前で銃を構える、さすがにエルも顔を避けていた。

俺は空中でエルの肩を軸にして、思い切り回し蹴りをする。

避けた顔に見事にクリーンヒットしてエルがぶっ飛んだ。


その瞬間、
建物から殺気を感じたから、そこに向かって銃を撃ちながら建物に走る。


その時、
俺は思い切り何かにぶつかった。

「ッ……!」
『ヴァン!大丈夫?
一時間経ったみたい。』
マリが苦笑している。

ここは大広間で、ぶつかったのは時計だった。
「そりゃないわー。」

頭を両手でおさえながら、しゃがんだ。


ここでわかったこと、
『時間に従順。』


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あきゅろす。
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