[携帯モード] [URL送信]

白き貴婦人
five



あぁ……鼓動が高鳴る。

心臓の音がうるさい。

顔に熱が集まる。

あの人――――ジェリコと目が合ってしまった。

それだけで、こんなにも……体が熱くなっていく。

頬が紅く染まってはいないだろうか?

今が夕方の時間帯でよかった。

顔が真っ赤に染まっていたら、それを気づかれてしまったら、とても恥ずかしい。


「ん、他にもお客がいるようだな?仲間か……、それとも……」


「頭?どうしましたか?」


「どうした、じゃねえだろ。もう一匹、紛れ込んでいる」


「ああ、そういえば……。客が迷い込んだ感じでしたけど……」


「一応、確認する。おまえ達は、そいつらの処理をしておけ」


ジェリコは墓守達に指示をすると、こちらへと一直線に向かってくる。


(ど……、どうしよう。まだ、心の準備がっ)


アマネは逃げずに、ジェリコが柵まで来るまで待つ。

彼は柵に手をかけ、にやりと微笑む。










[*前へ][次へ#]

5/20ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!