私とあなたが、触れ合った瞬間に芽生えたこの感情が、なにか教えて。
きっとあなたにしか分からないの。
(魔女さえ予期できなかったこの恋は、禁忌なのかしら)
指先から滴り落ちる赤い雫が、ベアトの艶かしい舌で掬われた。
そのぬるりとした感触に、鼓動が跳ねて熱が高まる。
「きたない、よ…。」
「魔女が病気に罹るとでも思うか?」
「…いいえ。」
吐息まじりに言う言葉に私の呼吸まで跳ね上がってしまいそうだった。
顔の辺りが火照ったように熱い。
「ベアト、」
「…そう急かすでない。」
指先から上へと視線が上がってくる。やがて私の唇に彼女の唇が重なった。数度啄ばむように軽いキスをしたあと、私の血を舐め取った、私の血のように赤い舌が口内へと入り込んでくる。
吐息と水音が交じり合って、艶かしい雰囲気を部屋に充満させた。
熱で溢れてくる涙に、ぎゅっとベアトのジャケットの裾を握る。
やがて唇が離れて、数秒見つめあって。裾を握っていた手が離され、ベアトの手のひらと繋がる。
「…愛している、名前。」
「私もよ、ベアト。」
またキスをして、そして私達は。
彼女達に花束を
この胸の高鳴りが何なのか。
この唇の熱が何なのか。
教えてあげるとも。
全部、全部。
明かりを消したベッドの上で。
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百合でいちゃいちゃちゅっちゅしてるのが書きたくなったんです。
20100115 のあ初季
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