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ブルーになる気持ちを振り切るように、顔を上げる。


とりあえず会長にお礼を言おう、と会長を見つめ、



「............冬至。」



なぜか。会長から俺を隠すように、立った冬至に低い声が漏れる。

一体なんなんだ。今日の冬至くんは。

俺のすること、すべて邪魔されてる気がするんだけど。



「ちょっと。冬至」

「おいバ会長。」



......、まただ。また俺の言葉を無視して被せてくるし。なんなんだよ。

恨みがましく冬至を見上げる。



「貴様はわかっていないようだから教えてやるがな。桜庭が殴られたのはお前のせいだぞ、バ会長様。」

「は? ちょっ、冬至。違うって! それは、」

「貴様の親衛隊があのクソマリモにちょっかいをかけなかったらこんなことにはならなかった。貴様のせいだ。」

「冬至っ!」



いきなり何言ってるんだ。違うよ、違うだろ。
ただ俺が運動神経悪かっただけで。


「会長。違うから、ほんとに。俺がドジだっただけで」

「だが、あのバ会長がちゃんと親衛隊を取り仕切れていればこうはならなかった。違うか?」

「いや、......でもそれは」



それは。

会長は、副会長たちの代わりに仕事をしてたんだ。目の行き届かないところぐらいあっただろう。それに親衛隊といったら、実質的にまとめているのは愛先輩の方だ。

会長に全部を求めるのは。それは違う。





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あきゅろす。
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