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「......、っ」


その表情は、俺を動揺させるのには十分で。


「ほら、言ったでしょう。会長はあなたよりも仕事の方が大事なんです。さ、行きましょう。」

「でもっ!!」


諦められないというように、会長を見つめる転校生。


これって......。


頭のなかで最高なのか、最悪なのかの答えを出す前に手を引かれて生徒会室を出ていく転校生の後ろ姿をみつめる。


転校生も、会長のことが好きなんだろうか。

友達だなんだの言っていたけれど、それは口実でただ会長と一緒にいたいとか。

会長もあんな顔をするくらいなら、もっと転校生に優しくしてあげればいいのに。

あんな泣きそうな顔するくらなら、副会長たちと一緒に転校生と遊べばいいのに。

みたところ、ここには会長しかいないし、悠はどうしているんだろう。てっきり会計と一緒かと思ったのに、会計は珍しく静かにかれらの後を歩くだけ。





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あきゅろす。
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