生徒会室と会長
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「しのと会うの久しぶりだなー!」
「うん、そうだね。」
転校生の太陽くん、とその取り巻き。副会長と会計くん。
いかにもスポーツの出来そうな爽やかくんと、たぶんFクラスだろう、いかにも不良そうな彼に両側を固められ、足を動かす。
あれ、増えてる。
彼らを見つけたとき、そんなことを暢気に考えているんじゃなかった。
一緒に遊ぼう! と、転校生が言ったあとの副会長の眼力に負け付いてきてしまったけど、あんなにスピーディーに両側を取られるとは思ってもみなかった。
逃げられる気がしない。
でも、
「りくーっ! あけてくれ!! 一緒に遊ぼうぜっ!」
目の前の生徒会室に、今すぐ走り出したい。
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