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『えっとさ。近いうちに、西崎さんの家とうちの家と藤堂さんの家で協同して仕事をすることになってね。ほら、しってるだろ。社長同士......、というか父さんとおじさん同士が仲良いの。』
「あ、うん。」
そういえば、そうだったっけ。
昔から冬至の家と仲良いのは知ってたけど、会長の家とも仲が良かったとは。子供のころから遊ぶのは家が近い冬至ばかりで、会長の家と交流があったなんて初めてしった。
『それで、いま会長をやってるんだっけ? 理巧くん。俺もあまりあったことないんだけど、仲良かったりするの?』
「......ぇ。」
『あ、別にいいんだよ。ごめん、ごめん。それで仲良くしろとか、そういうの言いたいんじゃないから。』
「あぁ......。うん、」
それは分かってるんだけど。
『今電話してるのも、半分は篠の声が聞きたかっただけっていう不純な理由だから。でもなぁ、』
「え?」
でもなぁ、......なに。
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