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13


え、なんなの。


心のなかで一人そうごちて、二人から目をそらすように背中をむける。



ポケットから風紀委員長と副委員長しかもっていない鍵をとりだそうとして、指先にあたった微妙な触感についさっきのことを思い出す。


「チョコあったんだっけ。」


俺には少し苦いそれは、副会長にはちょうどよかったかもしれない。
副会長が甘党とは聞いたことがないし、いつも会議のときに飲んでいるのは砂糖とシロップなしのブラックコーヒー。


「ぁ。」


そういえば会長はいつもなにを飲んでいたっけ、と考えて頭をよぎる昨日の出来事。
それを首を振り打ち消して、なにも飲んでいなかったことを思い出す。

だからつい最近まで会長が猫舌と気づかなかったのかもしれない。

副会長は知っているんだろうか。いや、知っているだろう。同じ生徒会の役員なのだし。



自分の思考が徐々に徐々に変な方向へ進んでいるのを自覚しながら、鍵のかかってないだろう風紀室までの道のりを急いだ。







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あきゅろす。
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