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「し、慎吾! 落ち着けって! 先輩こまってんだろ!」
「うるせぇ。俺は先輩が心配なんだよー。」
「あー、わかってる。わかってる。お前、先輩大好きだもんな。」
「え、......それって」
「俺は先輩に憧れて風紀委員会にはいったんだー。」
あー、そうかそうか。
それなら、よかった。
一瞬久しぶりの告白かと。
ドキリとしてしまった俺を許して。変な汗がでてきそうだ。
「はなせよー。」
というか、あの子、なんだかさっきよりぐでんぐでんな感じになってきてないだろうか。
なんだかだるそうな。
「あーっ! 慎吾! お前、ワイン入ってるチョコレート食べたな!」
「なにぃ! 慎吾、お前バカ。それで酔ってんのか。」
ワインの入ったチョコレート。
その単語には思いきり心当たりが。
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