泡沫の夢
朝日が眩しい洗面所であくびをかみころす。
結局、昨日は深夜に目が覚めてから、よいよ眠ることができなかった。
それだけ、あの時みたあの夢が、自身の精神に影響を及ぼしているということなのだろうか。
信じられないものを見た。
今の心境から言うと、その言葉が一番しっくりくるかもしれない。
徐々に騒がしくなっていく寮内の様子に耳を澄まし、そうゆっくりしていられないと準備にとりかかる。
特別、何か不満があるわけではないこの日常。適度に、丁寧に。
手を抜いて生きる人生は、俺に合っているようで悪くない。
そう、悪くないのだ。
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