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「会長、......ごめん。俺、嫌なやつなんだ。会長が太陽くんじゃなくて俺を選んでくれたとき嬉しかった。でもっ、俺は」
偉そうに太陽くんを可哀想だと思ったことは本当だけど、でもそれ以上に。
「会長に、嫌な俺を見てほしくなかった。」
あの時、太陽くんに優越感を覚えた俺を。
「こんな、俺を」
「桜庭。」
呼ばれた名前に、自然と下がっていた視線をあげる。
今の俺は、きっと情けない顔をしているに違いない。
だって会長も、見たことないくらいへにょへにょの顔をしているから。
「桜庭。俺は、......正直言うとあいつのことなんてどうでもいい。あいつがこの学園にいる限り、生徒会長としてあいつと関わる。それは他の生徒にも言えることだ。でも、」
会長の手が、湿布のはっていない方の頬に触れる。
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