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※とある風紀委員の悩み




「おい、なんであんなことになってんだよ!」

「知らないよっ。俺に聞くのやめてよっ!」

「じゃあ、どうすんだよ!」

「だから知らないって。あっ、田中! 助けろ。」



ガヤガヤと煩い食堂の外れ。生徒会役員専用のエリアの近く。

こちらへ顔を向け、必死の形相で助けを求めてくる慎吾に田中は大きくため息をはきだした。


いったい僕にどうしろと。


自分だって、他の委員と同じ情報しか持っていないというのに。



「僕は知らないよ、ほんとに。昨日、風紀室に返って来たときから、もうあんな感じで。」

「うん、うん。俺もみた! ほっぺに湿布貼ってあったからそれが原因じゃないか?」

「あれは転校生に殴られたんだろ? 後処理した久坂が言ってたけど。」

「えっ! そうなの!? そうなのっ、田中!」

「だから僕はしらないって。副委員長がこんなに機嫌悪いの初めてみたし。」

「いや、でもさぁ。あれは機嫌悪いっていうか」



そこで言葉を切って、慎吾は少し離れた場所に座る我が副委員長をおそるおそる伺った。

つい先ほどと変わらず、くるくるとパスタをフォークに巻き付けては、ほどく。
巻き付けては、ほどく。


その繰り返し。

まさしく心ここに在らずというやつだ。






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あきゅろす。
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