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「あー、えーっと。」
きまずい。
普段、会長とは事務的な会話しかしないせいか、思うより会話が進まない。
それに今日はあんな夢を見たせいで、会長の顔を直視できない。
なんだか、自分が悪いことをしているような気分になっていけない。
そんなことを考えつつ、何気なく室内に視線をめぐらす。風紀室内は今日も、綺麗好きな長のおかげで、病的までの綺麗さを誇っていた。
と、俺が感心する間もなく。
ガチャリ。
ドアの鍵部分が開く音に二人して固まる。
「あ?」
会長越しに見えた、人相の悪い顔に小さくため息をつく。面倒くさいことになった。
沈黙を破り、藤間 冬至、登場。
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