2 「まぁいい。それで気分はどうだ? 気持ち悪くないか?」 「え。......きぶん?」 気分は別に。少し身体がだるいだけで、なんで倒れたのか不思議なくら......、って。あっ! 「冬至っ! 俺、さっき転校生にあって」 「あぁ、わかってる。親衛隊のやつらには今反省文をかいてもらってる。実質的な被害は、......お前だけだしな。転校生はお前が倒れたのをみて逃げだした。」 「逃げた? 逃げたってどこへ」 「ーーーー桜庭っ!」 突如、すごい勢いで開くドアに重なる声。 一瞬聞き間違いかと思ったが、おそるおそる動いた視線は変わらない彼の姿を捉えて。 「かいちょう、」 なんで、ここに。 まさかあの転校生。生徒会室に駆けこんだんじゃ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |