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ドアをバタンと後ろ手でしめて、廊下を歩く。

会長が追いかけてくる気配はない。
それでいいんだけど。

なんだろう、ちょっぴり寂しいような悲しいような。


「......。」


ぬわっー!


どうした、自分。

なんか変だ。


自分のなかのなにかが着実に変わってきている気がする。

あぁ、これが恋なのか。

そんなことを思って、......あっ。廊下の曲がりかど。


向こうもこちらに気づいたのか、慌てたように駆け寄ってくる。


「錦。」

「あーっ、桜庭せんぱい! こんにちはー。」

「うん、こんちには。」



錦と話していると時々、幼稚園児と話しているような不思議な気持ちになる。

幼稚園児は耳に派手なピアスなんてつけていないけど。






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あきゅろす。
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