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「会長、少し休憩したら? 隈すごいよ。」
「え、あっ、いや」
「それと、明日から俺ここにくるから。」
「は?」
何を言ってるんだ、とばかりに直視してくる会長に少し照れる。
だって、好きなんだ。
会長の助けに、少しでもなりたい。
「じゃあそういうことで。」
「はっ!? え、ちょっ。」
その気持ちを認めれば簡単で。好きなんだ。
好きだからしょうがない。
この先にある、会長と転校生がどうこうなる未来はあまり考えたくはないけど、今はなんだか一緒にいたい。会長に迷惑がられない程度に。
それまで攻めたっていいだろう。
恋はみなに平等なはずだ。
「また明日ね。会長。」
ちゃんと笑えているだろうか。
気持ち悪い顔になっていないだろうか。
こんなことを気にしたのは初めてで、なんだか自分がはずかしい。
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