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「くそっ。......きぃー。」

「何がきぃーだ。ど阿呆。」

「いたっ。」


突然、真上から降ってきたなにかに顔を強打。

もう俺だめかもしんない。


見事腕のなかに収まった物体に顔をうずめて、無慈悲な犯人を睨み付ける。



「あきらー。いたいー。ひどいー。」

「おー、ナイスキャッチだ。遥。」

「無視かよ! いたかったんだけど!」 



渾身の恨みを込めて、目の前の長身を睨み付ける。


「彰のばーか。謝れ、ばーか。」

「あー、はいはい。ごめんごめん。」


そう言いつつ、俺の髪の毛をぐしゃぐしゃにして、前の席に座る彰に反省は色は全くもってない。


こいつ、絶対悪いと思ってないし。


いつものことながらムカつく態度に、また枕に顔を沈める。


と、
最近染め直したばかりの明るい茶色にふたたび何か触れる感触。顔をあげるのは面倒で、目だけをちろりと向けてみれば、そこには久しぶりに合う金髪パーマの美女の姿。




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