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「そうだろ。だから、俺も少し前の過去のことなんかどうでもいい。俺はお前が好きだ。この言葉は信じてほしい。」
「あ、あ。お、おれも。......おれも伊瀬がすきでっ。」
あー、もう。なんだこれ。
また目があつい。
伊瀬の手のひらの熱に、身体の全部を溶かされそうで。
これが幸せってやつなのか。
心がふわふわと温かくて。
って!
ちょっとまて。
伊瀬には彼女がいるじゃないか!
リカちゃんっていう彼女が。
「ちょ、ちょっと。伊瀬! お前、俺のこと好きって......、リカちゃんは」
「あぁ、佐藤か。あれは」
「はるかーっ!! 帰ってるんなら返事しなさーい!」
あ、...........え。
「はっ!」
「あ? 母さんか?」
やばい、ヤバイッ。
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