small,small,panic!(6000hit記念作品・フェイなの)
久しぶりの休日の今日、窓から差す朝日で気持ちよく目が覚めた。
「んーっ、よく寝たぁ…って、ええええ!?」
はずだったのに。
「フェ、フェ、フェ、フェイトちゃん!!」
「んー…なにー?まだじかんはやいよ…」
「こ、これ!!」
まだ覚醒しきれていないフェイトちゃんの目に入ったのは、そこにいるはずのない九歳児。
「な、のは…?」
「ち、ちっちゃくなっちゃったのー!!」
紛れもなく、小学三年生時の私。
とりあえず落ち着いて状況把握をするために、起きてソファーでコーヒーをすする。
「…本当ちっちゃくなっちゃったね」
「笑い事じゃないよ…」
とりあえず、あのロングのパジャマままでは長さ的にあんまりなので、今はフェイトちゃんのワイシャツを一枚着ている。
それでもサイズがぶかぶかだけど。
「んーでも懐かしいなぁ。可愛いよなのは」
「もうっフェイトちゃん何言って…きゃっ!?」
フェイトちゃんがコーヒーを前にあるテーブル置いたと思うと、いきなり私を抱き上げて抱きしめてきた。
その瞬間、コーヒーがこぼれそうだったが、フェイトちゃんに取り上げられ同じように前のテーブルに置かれた。
「ちょっとフェイトちゃん!」
「んー?なぁに?」
すっぽりフェイトちゃんの腕の中に閉じ込められてしまったために、身動きがとれない。
「こんなことしてる場合じゃ…」
「きっとそのうち元に戻るよ」
「何を根拠に…」
「フェイトさんの勘」
そう言うとフェイトちゃんは私のうなじにキスの雨を降らせた。
「ひゃん!?な、フェイトちゃっ!?」
「可愛い、なのは」
少しばかり降らせると、今度はくるりと私の体をフェイトちゃんの正面に向けさせた。
「なのは、このままキスしていい?」
「…嫌だって言ったってするくせに…。どうせキスだけじゃ止まらないでしょ」
「あ、正解。よくわかったね」
「もう、やっぱり!…フェイトちゃんのことだからわかるよ…」
「っなのは…」
直後、目の前の金色の錦糸のような髪にくらくらした。
「フェイトちゃんは加減て言葉、知ってるかな?」
「…ごめんなさい」
目を覚ますと体は元に戻っていた。どうやら元の体に変化は無いようなので安心した。
「でも、何でいきなりちっちゃくなっちゃんたんだろうね?」
一瞬、微かにフェイトちゃんのかたがびくっとなるのを私の鍛え上げられた胴体視力は見逃さなかった。
「フェイトちゃん…?」
「え?な、何…」
ピピピっ。
話の途中、突然通信が入ったので思わず応対した。
「は、はい…」
「あ、フェイトちゃん?どうだった私のちっちゃくしちゃう魔法!ご希望通り小学三年生くらいになってたと思うんだけど…もう最初お願いされたときにはびっくりしたわよー?」
「…シャマル先生、私、なのはです」
「…あ、間違えちゃった?そ、それじゃあ失礼するわね!」
ぷつんっ。
けたたましい通信が切れ、二人に沈黙が訪れた。
フェイトちゃんは真っ青な顔して私と目を合わせようとしない。
「フェイトちゃん…?」
「ち、違…!なのはっこれには深いわけが!」
「…少し、頭冷やそうか」
さて、何からお話ししよう?
end
あとがき
シャマル先生出したかったからとかj(ry
おばかなフェイトそんが書きたかったんですorz
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