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ラブファンブル

「あっ……あぁんっ!!結城さん…」

「二条……痛くないか?」

「だいじょ……あっ!!あんっ……結城さんのおちんちん気持ちいいっ…」

二条が射精した。これで3回目だ。
俺もさっきからずっと、ギリギリで我満している状態だ。

また、二条と体を重ねることができるなんて……夢にも思わなかった。

「……二条、もうイく…」

「んっ……イってください……僕の中で、イって…」

限界が来て、俺も二条の中で射精した。
ズルリと性器を抜いて、二条の頭を撫でる。すると二条が、俺を見てニッコリと笑った。

「……結城さん」

「なんだ?二条」

「なかなか……気持ちよかったですよ?」

「……二条、お前…」

「もう一回、できますよね?結城さん体力ありますもんね?」

小悪魔のように笑う二条。
お前はどこまで、俺を惑わせるんだ…






「ん…」

朝日が眩しくて、目が覚めた。
そうか、俺はあのまま二条の部屋で…
何回したんだ?

「……二条?」

部屋のどこを見渡しても、二条の姿はない。
しんとした部屋の中で、昨日の出来事は夢だったのかと疑いたくなる。

「二条!!……いないのか?」

不安になって叫ぶと、部屋の扉がガチャリと開いた。

「あ……結城さん」

昨日と同じ姿の二条が入ってきて、俺は安心した。

「コーヒー淹れたんですけど……飲みます?」

「あぁ……ありがとな」

「それとも、起きがけに一発ヤりますか?」

「なっ…」

挑発的に笑う二条が、少しずつ俺に近づいてきた。

「二条、やっぱり会わないうちに性格変わったよな……?」

「結城さんがそう思い込んでるだけじゃないですか?」

二条は俺の上に跨がり覆い被さってきたかと思うと、俺のモノに自分のモノをこすりつけるかのように腰を振ってきた。

「に……二条!!」

「あんっ……だって、したいもん…」

慌てて朝勃ちをしずめようとするけど、二条はすっかりその気だ。

「二条、お前…」

なんとか引き離そうとすると、二条が甘えた声で呟いた。

「あの時みたいに、一回きりで逃げたら嫌ですよ……?」

「……二条…」

コイツは、いつの間にこんな挑発的な奴になっちゃったんだ。
それでも、あの時の誤解が解けて、こうしてまた二条を抱けるだけでも…

「……逃げないよ、二条…」

「んん…」

俺は幸せなのかもしれない。

3年前の夏。
俺は二条の憧れをやめた。
そして昨日の夜。
俺は二条の思い出をやめた。

これからは…

「結城さん……結城さんだって、いれたいんでしょ?正直になってくださいよ」

「……わかってる…」

こんな二条も、良いのかもしれない。

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