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Star Struxxx!!!!
ご。
そういうストーカーっぽいこと、やめてほしい。

怒りに任せて、そう返信してしまった。
そして、急いで着替えるとバイト先を飛び出し家へ帰った。
玲、今日はバイトだっけなぁ…

「玲っ!!」

「……みなと?」

玲は部屋で寝転がって雑誌を読んでいた。
良かった、なにもされてなくて…

「れーいー……心配したよー…」

「……お前の心配って、これ?」

玲がポケットからメモを取り出す。
慌ててその紙を受けとると……見覚えのある丸文字。

《湊さんに近付かないでください。まさか付き合ってるんですか?気持ち悪いです。別れてください。》

「……これ、どうしたの……?」

「郵便受けに入ってたんだよ」

あ……頭が、追いついていかないです…
気持ち悪い?誰が?俺たちに言ってんのか……?

「……どうする?」

「え?」

「別れろってよ?どうする」

どうするって…

「わ……別れたい?……俺と…」

「……お前の好きにすれば?」

その言い方……『別れよう』ってこと?
そうだよね。玲は別に、俺のこと好きじゃないもんね…

『まぁ……試しに、付き合ってみるか』
『別に、どっちでもいいけどよ』
『俺はお前なんかより女にモテたいけどな』
いつも玲は、そんなんばっかりだし……こんな目に遭わせるくらいなら…

「……れい、俺…」

俺、あの日からずっと玲と一緒にいる気でいたのにな…

ピンポーン…

こんな気まずい状況の中、鳴り響くインターホン。どんな空気読めない人か知らないけど、今それどころじゃ…

「湊さん!!開けてください!!」

「……まっ…」

町屋さんの声!?
思わず玲を見ると、玲は冷静に「近所から苦情来る前に出れば」と言った。
そうだよね、出るしかないよね。
うぅ、刺されたりしたらどうしよう…

「……ま、町屋さん?」

「湊さん!!大丈夫ですか?」

ドアを開けると本気で俺を心配してる様子の町屋さんが立っていた。
大丈夫って……何がだろ。

「なんかさっき変なメール来たんですけど……これ、湊さんが打ったんじゃないですよね?」

そういって町屋さんがメールの画面を見せる。さっき俺が打った「ストーカーっぽいことやめて」メールだった。
俺じゃなかったら誰が打つっていうんだよ……この子は勘違いの国の住人なんじゃないだろうか。

「湊さんの恋人ってあの人じゃないですよね?あの人がムリヤリ打ったんじゃないですか?このメール…」

なんて返そう…
『玲はただの友達』とか言ってごまかせば、丸く収まるのかな…

「湊さん?」

「れ……玲は、俺の…」

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