Star Struxxx!!!!
よん。
玲の出した精液をティッシュで軽く拭き取る。一回イってくれたことだし、いよいよ挿入の準備を…
「そういやさっき……つーか、最近」
……挿入の準備をしようとした瞬間、玲の冷静な声。
あれ、玲サマまた冷めちゃいましたかね…
「な、何?玲」
「バイト帰りに、うちの周辺で同じ女を見かけんだけど…」
血の気が引いた。
最近?女?それって…
「茶髪の?セミロングくらいで、赤いカバン持ってる…」
「やっぱりお前の知り合いなのか?」
「え?」
「俺が部屋に入ろうとすると、すげー見てくんだよ。なんか睨まれてる気がしてこえーんだけど」
町屋さんだ…
いつのまに俺の住所を!?もしかして、知らないうちに尾けられてたのかな…
「誰なんだよ?あいつ」
「えっと…」
そりゃ気になるよね。
……でもこのタイミングで言うこと!?いやどっちにしろ、尾行されてたショックで完全に萎えたけどさ…
「レンタルビデオ屋さんの店員、覚えてる?」
「あぁ、お前が恋愛映画借りまくってたら手紙入れてきた女だろ」
「まぁ、はい……その子があれ以来、ストーカーっぽくなってて…」
「……ストーカー?」
俺は玲に全部話すことにした。メールのことと、待ちぶせのこと。玲は半信半疑で聞いてたけど、俺が携帯のメールを見せたらすぐに信じてくれた。
「でも、うちまで知られてるなんて気づかなかった…」
「気づかなかったって……結構よく見るぞ。あの女」
じゃあ同居してることはバレてるんだろうな。付き合ってることまでは勘づいてないよね…
「玲……ごめんね?俺のせいで…」
「別に……何されてるわけでもねぇし」
今はそうでも、この先なにがあるかわかんないじゃんか…
「玲、俺不安だからあんまり一人で出歩かないでほしい…」
「無理。バイトあるし」
「でも怖いんだもん!!俺、なるべくバイト終わり迎えに行く!!」
そう言った瞬間、玲に顔面を思いきり殴られた。
「男のクセにそんなかっこわりぃことできるか!!ぜってぇやめろよ!?」
「でもっ…」
「迎えに来たら別れる」
言われてしまった…
そりゃなんもないとは思うけどさ、それでも心配だよ。
まぁ、全部自分のせいだけど…
「ごめんね、玲…」
「……お前といると、めんどくぇことばっかだよな…」
あ、今のはグサッときたぞ。
その夜は、玲の気持ちが完全にクールダウンしてしまったので泣く泣く別々に寝た。
玲、今ごろ俺と付き合ったこと後悔してるんだろうな…
《湊さんの恋人ってこの人じゃないですよね?》
町屋さんからこんなメールが届いたのはそのまた数日後。バイトが終わって着替えてる最中だった。
この人ってどの人だよって思ってたら、写メが添付されてる。そしてそこに映ってるのは、大学までの道を歩く玲の姿だった。
「ぎゃー!!」
写真は昼間に撮影されたものっぽい。今日は玲、家にいるはずだから……この写真は別の日に撮ったのかな?
いやどっちにしろ、いよいよ玲が危ない…
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