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Star Struxxx!!!!
に。
「そういやあの子からまだ連絡きてんのか?」

赤坂は町屋さんのことを話題に出してきた。そういや赤坂には話したっけ…
頷くと赤坂に「だから最初にシカトすりゃ良かったのに」と呆れられてしまった。

「礼儀は通せって玲に言われたからー!!」

「あー玲やたら筋通したがる性格だもんな」

「“やたら”って!!玲の魅力の一つだよ!!」

「俺がなんだって?」

赤坂と同時に振り向くと、玲が真後ろに立っていた。
すかさず赤坂が反応する。

「いや、湊が玲の悪口言ってたから」

「違うよ!!言ってたのは赤坂じゃん!!」

「どっちでもいいけど陰で言うなよ」

玲が迷わず赤坂の隣に座る。俺の隣も空いてるのに……こういうとこ、ホント冷たくて可愛い。

「で、なんの話だよ?」

「えぇっと…」
玲に心配かけたくないし、なんて言えばいいんだろう?
なんて思っていたら、赤坂が代わりに答えた。

「湊が女にモテるって話」

「自慢か、嫌な奴だな」

えぇー!!誤解にもほどがある。

「モテないし!!だいたい、女の子にモテても嬉しくないし……俺は、玲一筋だから!!」

「俺はお前なんかより女にモテたいけどな」

「えぇ!?じゃあ玲は、女の子に『好き』とか言われたらそっちに乗り換えちゃうわけ?」

「当然」

衝撃的事実……!!
俺はもう玲と一生恋人でいるつもりなのに、玲はそんな軽い気持ちで俺と付き合ってたんだ。
改めて、温度差を実感する!!

「そんなのやだー!!れいーこうなったらもう俺と結婚…」

「お前頭に虫わいてるだろ?」





そんな話をした日の学校帰り。
玲はいつも通り俺を置いてバイトに向かってしまったので、赤坂と二人で帰ろうとした時のことだった。

「あっ、湊さん!!」

校門で大きく手を振りながら、女の子が近づいてくる。
さすがに笑顔にはなれなかった。

「えっと……どうも…」

「なんでメール返してくれないんですかー?会いにきちゃいましたよ!!」

そういや大学教えたっけ…
いつから待ってたんだろう?俺がここを通るまで、ずっといるつもりだったのかな…

「湊、友達?」

赤坂の目が「例のメールの子?」って訊いてるから、俺も目で頷いた。
一体なんの目的で、こんな…

「湊さん、約束してた映画いつ行きましょうか?」

「えっ?あぁ……俺、最近忙しいから!!暇になったら連絡しますね?じゃあ、また!!」

逃げるように駅までの道を早足で歩く。赤坂も合わせて早く歩いてくれた。
正直……怖い!!

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